内科医が積水ハウスでこだわりのマイホームを建てる

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平屋で後悔しないために意識すること10選!

【はじめに】

 最近、若い世代の方でも平屋を選ぶ方が増えてきています。実際、私も、高齢になっても住みやすそう、バリアフリー、家族との距離感が近くなる、生活動線がスムーズにできるかもしれない、地震に強そうなどのイメージがあり、調べたことがあります。

「平屋で建てる際の注意点って何かな?」

「平屋を建てて後悔したくないな」

「自分たちは2階建て、平屋のどちらがいいのだろう」

と疑問や不安がある方、悩んでいる方に、平屋で後悔しないために意識することについて記事にします。この記事を読むことで、平屋にするのか、2階建てにするのかが判断できるようになります。

 私は平屋に憧れながらも、最終的には2階建てを選びましたので、理由も含めて記事にします。

【目次】 

平屋で後悔しないために意識すること10選!

 実は平屋を建てる際には様々な注意点があります。

 平屋は2階建てより、計の難易度が上がります。安易に平屋を選んで、一生の後悔がないように、注意点を記載していきます!

1)周辺環境の影響を受けやすい

 平屋はどうしても周辺の建物や環境からの影響を受けやすくなります。現在だけではなく、将来的に起こりうることも想定し検討しましょう。

・隣の住民、アパート、通行人からの視線が気にならないように対策をする。

・隣の土地に家が建っていなくても、将来家が建つことも考え、視線の対策をする。

・建築予定地の特徴をしっかり把握し、平屋に向いている土地なのかを検討する。難しい場合は2階建てを検討しよう。

2)生活音の配慮+家族のプライベートの確保

 平屋のメリットであるワンフロアの間取りになること、家族との距離が近くなることが、逆にデメリットになります。下記のことを検討してみましょう。

①生活音が響きやすくなる。

 具体的には洗面、お風呂、トイレの水の音や、ドアの開閉音、キッチンの使用音、リビングでの会話などです。こうした生活音に配慮が可能ですか?

②プライバシーの確保がしにくくなる。

 例えば、在宅ワーク時の会話、友人との電話、子どもが思春期の時に、プライバシーの確保は可能ですか?

3)採光面を考慮する

 将来的に隣の土地に建物が建っても、採光を確保できるような間取りを作ることができますか?

 難しければ平屋はお薦めできません。

4)自然災害(特に水害)のリスクを十分に考慮する

・建築予定地に水害リスクがありませんか?

・沿岸部では地震発生時に津波の心配がありませんか?

・周囲より低い土地ですか?

 しっかりハザードマップで確認をし、リスクがあれば平屋はお薦めできません。

5)洗濯物干しの方法をどうするか

 2階建てでは採光が得やすくなります。バルコニーで外干しをするなど臨機応変に対応できると思います。

 一方で平屋では予め洗濯物をどこでどのように干すか計画をお薦めします。

「外干しを予定していたが、隣の建物のせいで採光が得られない」といったことがないように検討しましょう。

 室内干しの方は気にする必要がないと思います。

6)トイレの数、設置場所をどうするか?

①2階建てでは上下階にトイレを設置することが多いですよね。ですが平屋になると無意識のうちに1個となっていることがありますので確認をしましょう。

②トイレの設置場所は充分に検討しましょう。リビングや寝室の横にトイレは、水の音、臭いが気になり嫌ですよね。私は精神的に嫌です。

7)外観をかっこよく魅せよう!

 平屋の外観をカッコよく作るのって難しいと感じます。表現が難しいですが、平屋って似たような、”どこか変化のない感じ”になる気がしています。ポイントは

・屋根の魅せかた

・軒の深さ

・外壁の質感

・外構(門柱、植栽、ガレージなど)の魅せかた

をうまくできれば、カッコいい平屋になるかなと、実例をみて感じます。

8)お庭とのつながりを意識する

 室内から見たお庭とのつながり、開放感、景色、照明、お庭での過ごし方にも意識を向け、平屋の良さを最大限生かすことができるかを検討しましょう。

9)太陽光発電への影響がないか

 今後は太陽光発電は必須です。隣の高い建物の日陰になり、日照時間が短くならないか確認しましょう。日光が得られる場所に太陽光パネルを設置することも検討しましょう。

10)防犯面を考えよう

 1階なので、侵入しやすくなります。防犯対策も意識しましょう。

 

医師の視点からみた平屋を建てる際のポイント

 ここでは医師として働く中で、患者さん、ご家族から相談される内容を受けて、平屋を建てる際のポイントを解説します。

1)親の認知症による影響 

 親と同居する家庭では、今後、親の認知症が進行する可能性があります。認知症が進行すると暴言、徘徊、短期記憶障害などの症状が出ます。平屋ではより家族の距離が近いので同居する家族への影響が大きくなります。

2)前立腺肥大症/過活動膀胱による頻尿

 高齢になるとトイレが近くなります。深夜の徘徊や、頻回のトイレの使用音で目が覚めてしまうことが予想されます。水回りへの対策はしましょう。

3)平屋の強みを生かしバリアフリーを徹底する

 もし平屋で建てる場合には、ワンフロアであることのメリットを最大限に生かしましょう。高齢になり足腰が衰えてきたら、平屋はいいですよね!平屋を建てる場合には、バリアフリー面では心配がないように作りましょう。

4)将来的に在宅医療、訪問看護を受けることも視野に間取りを作る

 国民の寿命が延びたことで、国民の二人に一人はがんに罹患します。がんが進行した場合に、なるべく最期を自宅で療養したいと希望される方が多いです。また、がん以外の病気や、加齢により次第に通院が困難になる方も多く、このような場合に在宅医療、訪問看護などが必要になってきます。

 1階で在宅医療を受けることも視野に間取りを計画することは、将来、ご自身が最期を住み慣れた自宅で、より快適に過ごすことができるポイントだと思います。

私が平屋を選ばなかった理由

 理由は、上述しました「平屋で後悔しないために意識すること10選」で述べた事柄を解決しにくい土地だったからです。

 他には、平屋に憧れはあったものの、私と妻の実家はどちらも2階建て住宅で過ごしており、あえて平屋で失敗したくなかったこともあります。無難に2階建てでいいよね!と考えました。

 

まとめ

 今回は平屋で後悔しないためのポイントについて解説しました。平屋で建てる方が多くなってきていますが、実は多くのことを考える必要があり、難易度は高いです。

 皆さんが後悔しない家作りのお役に立てれば幸いです。

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