内科医が積水ハウスでこだわりのマイホームを建てる

良い家作りに必要なこと、学んだことを記事にします!

マイホームの火災保険を賢く契約するためのポイント20個

【はじめに】

 マイホームを建てるほとんど方は火災保険に加入します。

 家作りが終盤になると、保険会社、ハウスメーカー工務店などから火災保険を紹介されます。ただし、この頃になると家作りの打ち合わせが終わって安心感も出てきます。また普段は仕事や子育てに追われ、更に引越し準備で忙しい中、火災保険のことまでじっくりと検討して加入するという方は意外と少ないのではないかと思います。

「紹介された火災保険に入っておけばいいだろう」と入る方もいると思います。

 恥ずかしい話ですが、私自身がこのような状態でした。今までの賃貸生活で火災保険について調べたことはなく、賃貸の不動産業者などから勧められる保険になんの疑問を抱かずに入っていました・・・。

 このように思考停止で保険に何となく入るのはやめましょう!お金の無駄です!賢く火災保険に入りましょう!

ここでは、

「火災保険の加入のポイントをしりたい」

「今まで火災保険は薦められたものに加入していたけど、実際の内容は調べたことがない」

「少しでも無駄な補償を省き、保険代を安くしたい」

「住宅ローンもあるし、少しでもお得に必要な保険に入りたい」

「不要な補償が入った割高な火災保険に入ってしまっているのではないか?」

 このような疑問や不安に感じている方にお役に立てる記事です!

 この記事を読むと、新築マイホームを建てた方が、賢く火災保険を契約するためのポイントが分かるようになります!

 そのために、この記事では火災保険+地震保険を契約する際のポイントを解説していきます!

 私が実際に、火災保険+地震保険を契約する際に調べたこと、考えたことを実体験をベースに解説するので、とても有益な情報ですのでぜひご参考にください!

【目次】

火災保険の内容

 火災保険では、”火災”以外にも落雷・風災・雪災・水災などの自然災害リスクや、盗難・水ぬれ・物体の衝突などの日常災害リスクに対する補償まで、意外と幅広く対応しています。これらの日常のリスクから、大切なマイホームや家財と、住む人の生活を守るための保険が火災保険です。

 ポイントは”火災以外にも日常の幅広いリスクをカバーすることができる保険”ということです。

地震保険は火災保険と一緒に加入する必要

 火災保険の注意点ですが、”地震が原因で火災・損壊を生じた場合は補償の対象外”となっている点が挙げられます。そのため地震による火災リスクにも備えたい場合は、セットで地震保険に加入する必要があります。地震保険だけでは契約できない制度になっているため、セットで加入する必要があります。

火災保険を契約する際の18個のポイント

 それでは火災保険を契約する際のポイントを解説していきます。

1)提示された火災保険の補償内容を確認する!

 既に提案されている火災保険の提案書があれば確認をしましょう。

 不動産業者、ハウスメーカー、保険代理店に勧められるがままに保険に加入しようとしている方は要注意です。必ずどのような補償が付いているのか、必要な補償となっているのか確認しましょう!

2)起こりうる自然災害や日常災害リスクを考えよう!

 保険会社のホームページや資料の中に、災害の具体例がありますので、マイホームではどのような災害リスクが生じうるか、資料をみながら列挙してみましょう。こうすることで必要な補償と不要な補償がはっきりしてきます。

3)近隣から火災が発生した時の自宅への影響を想定してみる

 自宅からの出火だけではなく、近隣の火災が自宅に延焼してくるリスクも考慮する必要があります。隣の家の火災が自宅に延焼した時は、「失火責任法」があるため、悔しいですが隣の家に損害賠償請求をすることができません。そのため自分の家は自分の火災保険で守っていく必要があります。

 自宅の状況をみて、火災リスクを具体的に想定してみましょう。例えば、古い家が多く住宅密集地では延焼のリスクが高くなるため、火災保険の補償を充実したほうがいいですよね。逆に災害リスクが低い環境であれば、そこまで重要視しなくてもいいですよね。

4)起こりうる災害の中で、最悪のケースを想定してみる

 火災や地震により、最悪の場合には「生命に危険が及ぶ」「住宅に住めないような状況になってしまう」「住まいが無くなり、安心して生活することが困難になる」といったことが挙げられます。万が一、そうなってしまった場合に備えるのが保険です。

「どのくらいの補償内容があれば、重大な災害時に不自由が少なく日常生活を送ることができるのか」が補償内容を決めていく際のポイントだと考えます。

5)起こりえない災害リスクは何か?

 火災保険の災害リスクの中で、自身が住む住環境では起こり得ないことに対して補償が付いているケースが多々あります。必要性のない補償は外すことで減額ができるので、しっかり確認をしましょう。

6)マイホームと家族の生活を守るために必要な補償は必ずつける!

 最重要事項です。必要な補償を削らないようにしましょう。

7)マイホームの住宅性能を考慮する

 例えば地震に対して強いハウスメーカーであれば、地震に対する保険金額を安くしたり、地震による家財補償を減らしてもいいと思います。耐震性がある家であれば、地震時に家財への損害はほとんどないと予想できます。また被害が出ても貯金で支払えばいいですね。住宅性能を参考に保険内容を検討してみましょう。

8)地震が起こりやすい地域か

9)ハザードマップで災害リスクがどの程度か?

 住まいの災害リスクを考えて保険内容を決めていくことが重要です。例えば、近くに河川がある地域では水害リスクを考え補償をつける必要があります。また南海トラフ地震の被害予想地域や、首都圏(首都直下型地震)に住んでいる方は、震災リスクを考えて保険設計をしましょう。

10)建てるハウスメーカーの過去の大震災の実績を考慮する

 阪神淡路大震災東日本大震災、熊本震災などでのハウスメーカーの被害状況を参考に計画することは、現実的でお薦めです。

11)火災保険の対象を建物or建物+家財にするか

 火災保険では”建物だけ”にするか、”建物+家財”にも補償をつけるかどうか検討します。家財も加入するかどうかは各家庭での状況や考え方で分かれる部分だと思います。  

 例えば自宅火災時に家電、衣服、家具などが焼失した場合に、家財にも補償を付けておくと、保険金の範囲内で再度購入が可能です。ただし、家財の補償は必要性がないと感じる方は、家財補償はなしでもいいと思います。

12)水災の補償をつけるかどうか

 住居が水害の影響を受けるかどうかを判断し、不要であれば補償は外しましょう。

13)提示された火災保険に付いている特約を確認する

 必要性のない無駄な特約がついていないか確認してみましょう。

14)建物の保険金額を設定する際の考え方

 もし火災で全焼した時に、自宅を再築するために必要な金額をどの程度に設定するかは悩むポイントです。現在マイホームを3000万で新築した場合、保険金額を3000万で設定すれば、同じような仕様で再築可能ですよね。ただし保険金額を1500万で設定したら、再築する際にお金が足りませんよね(安くした分、保険料は安くなりますが)。

 理想は、建物の保険金額=マイホーム取得にかかった金額にすることですが、こうすると、保険金額が高くなってしまいます。最悪のケースは家が全損する時ですが、その際の保険金額をどれくらいに設定するかは、自宅を取り巻くリスクと、支払う保険金額負担を考えて設定しましょう。

15)家財の保険金額をどうするか?

 災害時には家財も損害を受ける可能性があります。家財にも保険をかけるのであれば、保険金額をどの程度に設定するか検討しましょう。

 火災の程度によっては家具、家電が壊れてしまう可能性があります。その際、再度購入するには費用がかかるため、その保険金額をどの程度の金額にするかがポイントです。

 保険会社の資料をみると、家財補償金額の算出方法が2通り掲載されていますが、かなり金額が高額に設定されています。この金額で保険料を算出されてしまうと、保険料は高くなってしまいますよね。

 そもそも家財に補償が必要か。つけるならどの程度の金額に設定するのかを考える必要があります。安くなった分だけ保険料を安くすることが可能です。

16)保険料の支払い方法

 長期年払いや長期一括払いで、まとめて保険料を支払う方法を選ぶと、保険料の割引を受けられる保険もあります。5年が最長ですので、一括で支払える方や、少しでもお得に支払いたい方は、5年一括払いがお得です。

 一括払いのデメリットは、一時的に出費が増えてしまうことです。マイホーム新築時には、家具や家電の購入、引越しなどで出費が重なる時期ですので、貯金残高と相談し検討しましょう。

17)他の既に加入している保険契約と重複して加入していないか

 火災保険の補償や特約の中で、既に加入している他の保険商品の内容と重複している部分がないか確認し、あれば外しましょう。

18)火災保険の相場を知る

 建てたマイホームの火災保険の相場はどの程度になるのか、”相場を知る”ことは重要です。相場を知ることで、現在提案されている火災保険の金額が妥当なのかを確認することができます。

 

 火災保険に加入する際のポイントは以上になります。ぜひご参考にください!

 次に地震保険に加入する際のポイントを解説していきます。

地震保険を契約する際の2個のポイント

 地震保険も希望する方は、上記の火災保険を考えた後に、地震保険の内容も検討していくのがスムーズです。地震の際に、建物と家財への補償金額をどの程度に設定するのかがポイントです。

1)地震保険の保険金額

 地震保険の保険金額には決まりがあり、火災保険の保険金額の30~50%の範囲内で設定します。

 地震保険の目的は、建物再建ではなく「生活再建」が目的です。支払われる金額は少ないので、あまり期待をしすぎないことです。参考までに、東日本大震災では70%は一部損壊に該当していたとのことです。

 地域の震災リスク、住宅性能(耐震等級)を考慮して、どの程度にするかを考えてみましょう。

2)地震保険の割引制度の対象となるかどうか確認をする

 自宅が耐震等級割引や免震建築物割引などの割引を受けることができる建物なのかを確認しましょう。耐震等級に応じて割引率がUpします。保険業者が自宅の住宅性能を把握せずに提示していることがありますので、耐震性能に応じた割引が適応されているかどうかは必ず確認をしましょう。

私自身の火災保険+地震保険の選び方を紹介

1)まず今まで入っていた賃貸の火災保険の補償内容を確認した

 見直してみると、無駄な補償、特約が付いており、無駄なお金を支払っていたことに気が付きました。新居では無駄なお金を払わないように心に誓いました。

2)マイホームに起こりうる自然災害や日常災害リスクを考えた

 契約予定の保険会社の資料を使い、マイホームに生じうる災害リスクを列挙しました。

3)近隣から火災が発生した時の自宅への影響を想定した

 自宅の南、西には住宅があり、自宅に延焼する火災リスクがありえます。

4)起こりうる災害の中で、最悪のケースを想定してみた

 災害により「住宅に住めないような状況になってしまった」場合を想定しました。「どのくらいの補償内容があれば、再度、日常生活を送ることができるのか」にフォーカスし、火災保険の保険金額を設定することにしました。

5)起こりえない災害リスクは何か?

 起こり得ない災害に、例えば「騒擾・集団行動・労働争議に伴う暴力行為」がありました。

6)住宅性能を考慮

 積水ハウスは耐震性の高いハウスメーカーです。耐震等級3を取得しており、地震保険の割引率も確認しました。積水ハウスは実際に阪神淡路大震災東日本大震災など過去の震災で、全半壊がゼロという実績があります。

 地震による損害は、おそらくないだろうと考えました。ですが、上述したように、地震時に火災が発生する可能性があるため、地震保険には加入し、最低限の家財補償をつけました。

7)ハザードマップで災害リスクがどの程度か?

 近くに少し大きめの排水路がある平地です。またハザードマップでは過去に水災被害はない地域ですが、万が一、大河川が氾濫時に50cmほどの浸水リスクがありうる地域となっています。水害リスクを考え水災補償はつけることにしました。

8)火災保険の対象を建物+家財にしました 

 家財補償の必要性はあまり感じませんでした。災害により家財を失った場合は、生活に必要なものだけを再度購入できればよく、高額な家財補償の必要性は感じませんでした。保険会社から提案された家財補償金額は500~1000万でしたが、必要性を感じず、減額し設定しました。

9)必要性のない特約を確認し外しました

10)建物の保険金額の設定

 新築したマイホームと再度同じ仕様で建てるために金額を設定すると、かなり高額な保険金額になってしまいます。万が一、全焼や、それに近い状態になり住むことができなくなった場合を考えました。

 万が一、このような状況になった場合は、「同じ仕様で再築することを諦める」ことにしました。新築したマイホームより小さく、設備やグレードは落ちますが、不自由のない住まいに過ごせればいいと思いますので、再度マイホームを立て直すことができるほどほどの建物金額に設定をし、保険をかけることにしました。

11)保険料の支払い方法

 5年一括払いで、少しでも安く支払うことにしました。

12)他の既に加入している保険契約と重複して加入していないか

 SECOMと契約しており、SECOMの補償と重なる部分は外しました。

13)精神的な安定のためにも火災+地震保険に加入をした

 色々考えても不安がある場合には、あまり深く考えすぎず、保険に入ってしまうのもありだと思います。保険の目的は日頃のリスクに備え、精神的安定を得ることだと思います。

 

まとめ

 今回は、新築マイホームを建てた方が、賢く火災保険+地震保険を契約するためのポイントを解説しました。私自身の実体験も含めて解説しました。 

 このブログでは「積水ハウスで家作りをする過程で調べ学んだこと、悩み考えたこと、経験談」を記事にします。家作りですぐにお役に立てる実践的な内容をUpし、必ず役立つ情報を発信していきます。

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