【はじめに】
医師がマイホームを建てる際には、医師特有の多くの事情が絡みます。
結婚して、子供もできて、いよいよマイホームが欲しくなっても、医師という職業的な事情から断念せざるを得ないこともあります。
「医師がマイホームを建てる際の悩みには、どんなことがあるの?」
「子育て中の医師がマイホームを建てた経験談ってないかな?」
「医師がマイホームを建てる際に考えておくべきことって?」
こんな疑問や悩みにお答えします!
この記事を読むと、医師がマイホームを建てる際によくある悩みポイントが分かります。
この記事では、病院勤務医である私自身が、実際にどのようなことを悩んだのかを記事にします。
これからマイホームを考えている医師の方々の家作りの参考になれば幸いです。
【目次】
マイホームを考え始めた時の我が家の現状
まず、マイホームを考え始めた時の、自身の状況を箇条書きにまとめます。
【医師として】
・地方在住の総合病院勤務医です。
・専門医研修が終了見込みでした。
・大学医局には所属せず、自身で勤務する病院を変更してきましたが、今後、大きな転勤の予定はありません。
・何となく将来のキャリア形成の目処が立ってきた状況でした。
【家族と生活環境について】
・幼稚園児2名です。
・研修医時代から賃貸生活です。
・子供の成長に伴い、荷物が増え、賃貸生活が手狭になってきました。
・狭い収納、リビング、キッチン、プライバシーに欠ける住環境に不便を感じました。
・生活利便性の良い地域で、将来を見据えて生活環境を作りたいと感じていました。
・安い建物で、夏は暑く、冬は寒い。そのため光熱費がバカにならない状況です。
・結婚と子育てをきっかけに、マイホームで自分たちの時間を過ごしたいと思うようになりました。
上記のような状況でした。
昔ほどではないかと思いますが、結婚や子供ができたらマイホームを考える方は多いと思います。周りからは、そろそろマイホームを建てたら?と言われていました。
医師がマイホームを建てる前に悩んだこと5個
勤務医の私自身が、マイホームを建てる前に悩んでいたことを列挙していきます。
1)勤務医であり、病院が変わる可能性がある
この点については、大学医局に所属していないため、勤務先は自身で決めることができます。ただし、勤務先の病院の働く環境が悪化したり、自身のやりたい仕事が出てきた場合は、勤務先が変わる可能性があります。そうなると自宅から遠方になる可能性があります。マイホームを建ててしまうと、引越しができなくなります。そのため勤務先や自身のキャリアに制限がかかることが難点で悩みました。
そのための対策として、将来の勤務先の変更の可能性も視野に入れ、ある程度の勤務先が選べるような、交通の便がいい地域で土地探しを行うことでリスクマネジメントをしました。
また先輩の医師からは、「勤務先の病院の勤務環境が悪化するリスクに備え、3つほど医師転職サイトに登録しておいた方がいいよ」という助言を素直に受け入れ、3つの大手医師転職サイトに登録をしました。登録することで医師の相場や求人状況が分かり、心に余裕ができるようになっています。
2)医師としてのキャリア形成に制限がでる
今までは、勉強したい/研修したい病院を選び、引越しできましたが、マイホームを建てると簡単には引越しができません。そのため、キャリア形成に制限がかかる点は悩みました。
ただし、コロナ禍を経験し、学会や研修がオンライン化され、地方でもオンライン、動画で勉強ができるようになってきたため、その気になればキャリア形成は可能と考えました。
3)そもそも子育てする場所を、どこにするか?
専門医取得と今後の子育てを見据えて、「いま働いている県にするのか。妻の地元(他県)の病院に転勤するのか。自身の両親がいる県に転勤するのか」と妻と議論を重ねました。私と妻の出身が離れており、非常に悩んだ点でした。
夫婦ともに、「子育てする場所について」は最重要事項であったため、将来を見据えて話し合いを進めました。マイホームを建てる際には、夫婦でしっかりと将来像について話あうのが理想です。
4)マイホームを建てるか、マンションを買うのか?
マイホームがいいか、マンションがいいかは議論されることです。私たちは、夫婦ともに一戸建てで育っており、共通の認識として一戸建てのマイホームで生活をしたい!と希望がありました。マンションに利点もあり、悩みはしましたが、最終的には「理想の住まいで暮らしたい」と考えマイホームにしました。
5)どのくらいの予算でマイホームを建てるか
住宅ローン、土地ローンでどのくらいの金額を借りるのか。借りることができるのか。借りるべきなのか。金銭面については非常に悩みました。
まとめ
今回は、医師がマイホームを建てる際に悩んだことについて解説してみました。
マイホームを考え始める時期の医師は、プライベートでは結婚、出産、子育てなどで忙しく、さらに医師のキャリアとしても専門医研修や専門医取得、働き方を決めていく重要な時期でもあります。
似たような状況の若い医師の参考になれば幸いです。