前回は「第50回総合内科専門医試験の受験体験記と試験対策」をUpしました。よろしければ下記記事↓も合わせて参照ください。
今回は受験した後にメモしておいた出題内容を書き留めておきますので、参考にしてみてください。(不合格を前提にしており、出題内容はメモしておきました)
【消化管、肝胆膵】
・腸管ベーチェット病の治療:5-ASA製剤、ステロイドを選択させる問題。
・下痢型過敏性腸症候群の治療:5-HT3拮抗薬を選択できるか。他の選択肢には緩下剤の一般名が並ぶ。
・家族性腺腫性ポリポーシスの問題。軟部組織腫瘍(デスモイド腫瘍)、下血症状。
・HBVの臨床問題。肝機能正常、HBV-DNA数値(基準値記載なし)の症例で、どう治療するか?➡経過観察、核酸アナログなど選択肢あったが、基準値記載なく消化器内科医以外での正答率は低いと思われる。
・劇症肝炎の診断基準に含まれるもの。
・PBCで先行する症状を選ぶ問題。皮膚掻痒感。
・肝腫瘍?の臨床問題。造影CTの動脈相、門脈相など提示し治療選択させる問題。経過観察、切除など選択肢あったが、そもそもの診断が難しい。
・重症の感染性膵壊死を画像提示した臨床問題。治療選択は?
・Grey-Turner徴候らしき臨床問題。
・胆管炎の対応。ドレナージが正解?
・十二指腸乳頭部腫瘍の治療選択。エコーでは境界不明瞭など最低限の情報記載あり。経過観察、手術など選択肢あり。
・SBPで腹水貯留の初期対応。
・肺癌で抗癌剤投与後に腸炎の病理画像➡UC?(情報少なすぎる問題)
【循環器】
・S-A型大動脈解離の症例問題。選ばない治療選択➡IABP
・偽性心室頻拍?以前の心電図と血圧維持されたHR230台の心電図を提示した臨床問題。治療選択は?Ca拮抗薬、除細動など選択あり。
・AS+左冠動脈90%狭窄合併症例の治療選択は?➡ASの治療選択とPCI、手術(バイパス?)など選択肢あり。
・先天性心疾患の問題があったような・・・。あまりピンときませんでした。
・心筋炎の症例問題ありましたが、問題の出し方が、かなり癖があり分かりませんでした。
・大動脈炎症候群の治療:ステロイド
・肺塞栓の臨床問題:診断に有用な検査は?➡D-dimer,造影CTでいいかと思います。
・心サルコイドーシスの不要な検査は?
【内分泌】
・先端巨大症の検査内容
・甲状腺クリーゼ?副腎不全合併しうるか問う内容。
・甲状腺炎を想定しているであろう臨床問題。
・続発性副甲状腺機能亢進症について
・Cushing病
・原発性Ald症による高血圧の治療。
・副腎皮質機能低下症
・MEN1に含まれる疾患。
・インスリノーマ?(絶食)を思わせる臨床問題。
・脂質異常症 2型、FH関連。コレステロール下げる薬剤について。
・おそらくアミロイドーシスを想定させ、画像から染色方法を選ばせる問題?
・メタボリックシンドロームの診断基準をしっかり覚えておけば解けた問題。
・ビタミンE欠乏について(有名なビタミン欠乏は覚えること)
・スタチンとエゼチミブの次➡PCSK9阻害薬を選ぶ
・VitD欠乏症状 筋力低下
・PTH高値の低Ca血症で生じる➡大脳基底核の石灰化
【腎臓】
・ANCA関連血管炎、GPSで3題あったような。腎生検画像、抗体選択。
・MCNS、FSGSについて一般問題。
・腎硬化症について
・AKIの診断基準:Cre、尿量
・精巣捻転?の対応、治療方針
【免疫・膠原病】
・アレルギー性鼻炎について
・運動誘発食物アレルギー、ラテックスフルーツ症候群について
・成人スティル病:トシリズマブ
・EGPA
・強直性脊椎炎でみられる症状:腱付着部炎
・IgG4-RD
・アスピリン喘息の一般問題。使わないステロイド型を知っていれば解ける。
・抗IgE抗体:適応疾患
・RAと診断させ、有用な検査は?:抗CCP抗体、関節エコー
【血液】
・AIHAの所見
・TTP治療➡血漿交換
・HUSと診断できるか問う臨床問題
・骨髄生検が診断に必要な疾患は?骨髄線維症。他選択肢AML,CMLなどあり。
・リンパ腫(詳細忘れました)
・MGUS?と思われ、今後の対応は?経過観察。
・DICについて
・EPO使用しない➡赤芽球癆
・白赤芽球症にならない➡再生不良性貧血
・IVL症例➡ランダム皮膚生検
・MDSリスク分類 染色体、がきゅう比率
・輸血後GVHD
【感染症】
・溶連菌感染 腎炎
・MAC症で使う治療薬剤 2題あり
・EBV 運動制限?
・肺吸虫症:食事歴の知識 イノシシ
・風疹ワクチン(問題古い?)
【呼吸器】
・上気道、下気道閉塞:聴診所見、スパイロ
・肺MAC症
・クリプトコッカス:髄液検査施行して髄膜炎有無を確認すること。
・PE
・SAS PSGあり臨床問題
・MPM 2次治療で使うICIは?
・パパニコロウ染色 癌性髄膜炎
・Tb治療時 期間延長する時は?➡DM選択
・EBUS-TBNAについて。代替えは外科的生検
・ABPMの症例問題で、診断に有用な検査:喀痰培養
・パンコースト腫瘍➡高Ca➡QT短縮
・SCLC➡LEMS
【神経】
・本態性振戦➡アロチノロール
・振戦の原因は?ツロブテロール
・ワレンベルグの責任血管は?
・MS、ハンチントン病
・細菌性髄膜炎:初期対応、検査
・脊髄炎 AQP4抗体 視神経脊髄炎と診断。治療はステロイド。
・MS 錐体路障害を起こすもの。
【その他】
・特定健診 対象年齢は?
・コレステロール塞栓症
・人工呼吸器装着しVAP➡VAP予防は?閉鎖式回路、手指消毒など選択肢あり。
・ショック時 緊張性気胸の対応。
・CPA 救急隊接触時の可能な処置。アドレナリン、声門上デバイス
・回転性めまい症 BPPV 試験。PPPD
以上になります。他の方も詳しく問題を再現していますので、一緒にご参考にされるといいかなと思います。合わせて下記記事↓も参照ください。